うつ
「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」という本が最近出版された。羽生世代ということで有名な将棋棋士、先崎学九段の著書だ。まだ読んでないが、そのうちじっくりと読みたいものだ。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163908939
先崎九段は以前病気が原因で一年ほど棋戦を休場していたのだが、まさかその原因がうつ病だったとは。
この本は、その療養期間のことを書いたものみたいだ。無事復帰されて嬉しく思う。
先崎九段は毎年春に大勢の将棋関係者を集めて花見を主催するなど、気さくな人物。
そんな人物がうつ病になるというのは意外に感じたが、他人の印象など関係ない。
うつ病はあくまで病であり、誰にでもうつ病になる可能性はあるのだ。
精神病とか精神障害というのは結構難しい問題だと感じる。癌とか身体的な病気とは違い、他人にその辛さが分かりにくいからだ。分かりにくいから理解もされにくい。
もしアイマスに抵抗がなければ、下記のリンクの文章を読んでみてほしい。うつ病の症状が細かく描かれている。私はうつ病ではないが、身近にうつ病の人がいて、間近で症状を見てきた。ほぼこのまんまと言っていい。怖い病気だ。
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51946662.html
登場人物の宮本フレデリカは、普段は高田純次みたいな適当なことばかり言っていつもニコニコ笑っているので、うつ病とは縁が無さそうな印象を持つ人が多いかもしれない。
しかし、仲間が悩んでいると率先して声をかけたり、励ましてあげたりと周りをよく気にかけている人物であり、真面目でしっかり者だ。一般的に言うところの「いい人」だ。
真面目な人ほどうつ病になりやすいと聞くが、フレデリカがうつ病になるというのは不思議ではないし、むしろ納得というか、残酷なほどのリアリティだ。
先崎九段にもフレデリカと似たようなイメージを持っている。
棋士についてはよく知らないが、ミュージシャン(プロ、アマ問わず)については精神病んでるというか、不安定さを抱えているというか、重いストレスを抱えている人がとても多い印象(田村ゆかりさんとか、如月千早とか)。そういう人だからミュージャンになるのか、ミュージシャンだからそうなるのか、その因果関係ははっきりとは分からない(個人的には前者が多いと思う)
しかし音楽をできているということはうつ病ではないのだろう。
うつ病になると好きなことができなくなる。
それはとてもこわい。
マサタカ