メノト・グッチの備忘録

Sister Ley マサタカ / https://www.sisterley.com

豊島?強いよね。

だんだん将棋ファンかアニメファンのブログみたいな感じになってきてるが、今日も将棋の話題を書こうと思う。

 

去る7月17日、ヒューリック杯棋聖戦第5局(最終局)が行われ、激戦の末豊島将之八段が棋聖位を獲得した。 タイトル挑戦5回目にして初戴冠。快挙だ。おめでとう!

 

豊島将之八段と言えば、佐藤紳哉七段のこのセリフがあまりにも有名。

 

「豊島? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど……俺は負けないよ。え〜、こまだっ、駒たちが躍動する俺の将棋を、皆さんに見せたいね。」

 

2012年度のNHK杯豊島将之佐藤紳哉戦対局前インタビューで爆誕した名言だ。

他の棋士は普通に「自分の力を精一杯出したいと思います」とかちゃんと真面目に受け答えしてる中でのこの発言だ。佐藤紳哉七段の肝っ玉が私も欲しい。

 

しかし、佐藤紳哉七段のこのセリフの通り、豊島、強いのである。

藤井聡太七段が中学生で棋士デビューしたのは記憶に新しいが、豊島将之八段は小学生棋士誕生かと目されていたほどの人物だ。

しかし、棋士になってからはタイトルや棋戦優勝にはあと一歩で手が届かないという状況が続いていた。それが、2016年度のJT杯で優勝して以降の豊島八段の快進撃がすごかった。順位戦A級へ昇級、王将戦挑戦、そして棋聖位獲得、さらには現在は王位戦でタイトル挑戦中だ。

 

しかし、とっくにタイトルを取っていても全く不思議ではない豊島八段がここまでタイトルを取るのに時間がかかったという事実に、勝負の世界の不思議さを感じる。

豊島八段より年下の高見叡王、菅井王位はタイトル初挑戦でタイトルを獲得している。

一方、「必ずタイトルを取る」と谷川九段(だったと思うけど間違ってたらすまん)に言われるほどの逸材だった豊島八段は20歳でタイトル初挑戦してから8年経ち、挑戦5回目での初タイトルだ。どうなるか分からないものだ。

 

結局人生ってどうなるのか死ぬまで分かんねえよなあと将棋の棋戦を見ると思う。

ただ、豊島八段にせよ他の棋士にしろ、自分のやりたいことを突き通してるのはすごいと思う。

 

やりたいことをやるっていうのは簡単な人には簡単だし、難しい人には難しい(精神的な意味で)。

やりたいことを可能な限りたくさんやれればいいなあとぼんやり思う。

 

ともかく、豊島棋聖おめでとう。

 

マサタカ